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三圃式農業(さんぽしきぼうぎょう)
三圃式農業は耕地を三分割し、季節によってローテーションしていく農法である。11世紀以降の中世ヨーロッパにおいて広く普及した。
耕地を次の3つに分割するのが一般的である
・オオムギ・豆類・・・春に種まきし、秋に収穫
・小麦、ライ麦・・・秋に種まきし、春に収穫
・休耕地・・・家畜の共同放牧
農業革命
18世紀のイギリスで発生した農業の著しい生産向上を指す。11世紀から始まった三圃式農業は土地を休めるために休耕地を設けていたが、農業革命後では休耕地が不要となった。
四圃制農業が特徴であり、一般的に次のようなサイクルを繰り返す。
①オオムギ・・・夏穀
②クローバー・・・牧草
③小麦・・・冬穀
④カブ・ジャガイモ・・・食料・飼料
休耕地を作らず飼料に使えるカブを植える事によって、冬季でも畜産物の生産性を維持する事が可能となったのが一番の特徴である。
またアメリカから渡ってきたジャガイモは小麦の3倍の生産量を誇った。
中世ファンタジーにおける農業革命で重要なこと
貧困から人々を救うためには農業の改革が不可欠である。全ての人のお腹を満たす食料があって、はじめて争いを止める事ができる。
中世ヨーロッパの農業における生産力の低さの原因は次の2つである。
・土地を休ませる期間が必要だった
・生産性の高い作物がその国に入ってきていなかった
土地を休める理由は、土地に含まれているミネラル分が作物に吸い上げられるからである。吸い上げられたミネラル分が自然に回復するまで時間が必要であった。
四圃制においてクローバーが栽培されたのは、クローバーが持つ根粒菌により空気中の窒素を取り入れる事ができ、肥料の役目を果たすからである。
生産性の高い作物の輸入は個人レベルでは非常に難しいが、根粒菌の概念の導入は創作において非常に使いやすい歴史的な事例だろう。
しかし、当時の食糧生産量は民を飢えさせないギリギリのものであり、何の実績もない者の助言に農地の運命を預ける者はいないであろう。農地は彼らにとっての生命線なのである。農業改革に手をつけるには相応の実績と深い信頼が必要不可欠である。
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